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理科メモ

中学校理科について解説しています。

〔中学理科〕科学的探究と理科のスケッチ

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〔中学理科〕科学的探究と理科のスケッチ

更新日2020年4月10日
出てくる用語
  • 科学的探究
  • スケッチ
できるようになること
  • 色々な観察・実験や自由研究などを上手くできるようになる

植物の生活と種類(1)

はじめに

今回のテーマは「科学的探究と理科のスケッチ」です。

理科ではいろいろなものをスケッチしますよね。

でも、そもそも理科のスケッチは何のためにするのでしょうか。

理科のスケッチは何のためにするのか

それを考えるためには、科学的な探究の方法を知っておく必要があります。

科学的な探究の方法と言うと難しそうに感じるかもしれませんが、簡単に言うと、上手に物事を解き明かしていくための手順や注意点を学んでおこうということです。

しっかり理解しておくと、色々な観察・実験や自由研究などを上手くできるようになりますよ。

科学的な探求:疑問をもつ

科学的な探究は、疑問をもつことからはじまります。

POINT

疑問をもつ

どのような疑問であってもかまいません。

ささいな疑問から科学的な探究がはじまります。

具体例がある方が分かりやすいと思うので、ここからは次に示す疑問を例に、科学的な探求について考えていきましょう。

「タンポポの花は種類によってつくりが違っているのだろうか」という疑問を例に考えていきます。

科学的な探求:課題を設定する

科学的な探究では、疑問をもったら、次に何を調べるか課題を設定します。

POINT

課題を設定する

「タンポポの花は種類によってつくりが違っているのだろうか」という疑問の場合、みなさんなら何を調べますか。

何を調べるか

タンポポの花の種類には、例えば、ニホンタンポポやセイヨウタンポポがあります。

なので、例えば、「ニホンタンポポの花とセイヨウタンポポの花のつくりの両方を調べる」という課題を設定することができます。

2種類のタンポポの花のつくりを調べて比較すると、「タンポポの花は種類によってつくりが違っているのだろうか」という疑問に答えることができるようになると考えられます。

けれども、「ニホンタンポポの花のつくりを調べる」という課題や「セイヨウタンポポの花のつくりを調べる」という課題のように、1種類のタンポポの花のつくりを調べる課題を設定してもかまいません。

なぜそのような課題を設定してもいいのか分かりますか。

なぜそのような課題でいいのか

科学的な探求:できることからはじめる

「タンポポの花は種類によってつくりが違っているのだろうか」という疑問を解決するためには、いくつかの種類を調べて比較する必要があります。

けれども、いくつもの種類を調べるのは大変ですよね。

科学的な探究では、必ずしも疑問を一度に解決する必要はありません。

「タンポポの花は種類によってつくりが違っているのだろうか」という疑問を解決するにあたって、まずは1種類の花のつくりを調べようという計画であってもいいのです。

科学的な探究では、できることからはじめることが大切です。

無理して全部調べる必要はありません。

科学の専門家も、いきなり全部を解決しようとはせず、できることから解決していきます。

POINT

できることからする

科学的な探求:観察・実験・調査の計画を立てる

科学的な探究では、疑問をもち課題を設定したら、次に観察・実験・調査の計画を立てます。

例えば、「ニホンタンポポの花のつくりを調べる」という課題を設定しても、具体的な方法を考えないと調べることはできないですよね。

「ニホンタンポポの花のつくりを調べる」という課題の場合、みなさんなら、どんな計画を立てますか。

どんな計画を立てるか

例えば、「ニホンタンポポの花についてインターネットで調べる」、「ニホンタンポポの花について図鑑で調べる」、「ニホンタンポポの花の実物を観察する」といった計画を立てることができます。

「ニホンタンポポの花の実物を観察する」という計画の場合、より具体的には、「ニホンタンポポの花の写真を撮る」、「ニホンタンポポの花のスケッチをする」、といった方法を考えることができます。

つまり、理科のスケッチは課題を実行するための具体的な方法のひとつだと言えます。

科学的な探求:計画を実行する、結果を整理する

具体的な計画が決まったら、計画を実行します。

計画にしたがって、インターネットで調べたり、図鑑で調べたり、写真を撮ったり、スケッチしたりします。

そのように計画を実行したら、忘れないうちにその結果を整理します。

POINT

計画を実行する

結果を整理する

科学的な探求:結果をもとに考察する

結果を整理したら、その結果をもとに、どんなことが言えるのかを自分なりに考察します。

POINT

結果をもとに考察する

例えば、「ニホンタンポポの花のスケッチをする」という計画を実行したら、スケッチの結果をもとに、「ニホンタンポポの花のつくりはどんなつくりであると言えるか」を自分なりに考察します。

そのため、この場合、「ニホンタンポポの花のつくりはどんなつくりであると言えるか」を考察できるようにスケッチする必要があります。

つまり、とりあえずスケッチすればいいというものではないのです。

どのようなスケッチをすればよいか、よく考える必要があります。

科学的な探求のまとめとスケッチ

ここまでの話をまとめます。

科学的な探究では、疑問をもち、課題を設定し、観察・実験・調査の計画を立て、計画を実行し、結果をまとめ、結果をもとに考察します。

理科のスケッチは課題を解決するための具体的な方法のひとつでした。

考察できるように、どのようなスケッチをすればよいかよく考える必要があります。

ここで説明した科学的な探究の方法は、もちろん、タンポポの観察に限らず、色んなことに共通する方法です。

とても大切なことなので、しっかりと理解しておきましょう。

まとめ
  • 科学的な探究では、疑問をもち、課題を設定し、観察・実験・調査の計画を立て、計画を実行し、結果をまとめ、結果をもとに考察する
  • 理科のスケッチは、課題を解決するための具体的な方法のひとつである
  • 考察できるように、どのようなスケッチをすればよいかよく考える必要がある
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